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 店主あいさつ - 「フランス雑貨Qを始めたきっかけ」

私が、このお店を始めようと思ったきっかけは、娘を育てる中、「物を大事にしなさい。」と叱ったことです。その時なぜか、娘に対して発したその言葉が私の中で響きました。

娘は、「なぜ?なんで大事にするの?」と聞いてきました。当時4歳だった娘の口癖は「なぜ?」でした。そこで私は娘に分かりやすく説明する為、最初から話しました。物は突然降ってわいてくるわけではなく、自然が育んだ材料を元に人が時間と労力をかけ作り上げる。そして誰がどのような思いで物を作っているのかを話して聞かせました。そして最後をくくった言葉が「物を大事にするということは、人の気持ちを大事にするということなんだよ。それから自然もね。」  自分で言いながら、はっとしました。幼少の頃、母に繰り返し言われた「物を大事にしなさい」という言葉には、こんなに深い意味があったのだと気づいたのです。

もちろんアンティークな物が好きだったということも、このお店を始めた大きな理由の一つです。今は亡き祖母が使っていた古いショーケース(祖母が近隣の呉服屋さんから貰い受けたもの)、一緒に育った赤星の振り子時計。そんな物がたまらなく好きだった子供時代を経て、20歳前半、当時はバブルの真最中。若い女性達は日本の頭打ち式の男性社会でキャリアアップを図る為、こぞって海外留学に行きました。私にはアップすべき土台のキャリアも無かったのですが、やる気だけは人一倍ありました。何に対するやる気かと聞かれれば、「何かを掴む」為のやる気でした。今思うと無謀で稚拙な理由だったのですが、何だかんだとその後20年近くをイギリスで暮らしました。その間、何度かフランスにも出かけフランス文化の素晴らしさにも触れることが出来ました。

そのヨーロッパでの暮らしで、気に入っていたのがアンティークや中古品が日々の暮らしに根付いている点です。古いものを大切にする、それでいて新しい物を発想する力を持ち合わせている西洋人を尊敬しました。考えてみれば東洋にも「温故知新」という言葉があります。古き良きものを大切にする延長線上に想像力や創造力があるのかもしれません。そして文化や時代をささえる創造力のホンの小さなお手伝いが、いつかできないかしらと心のどこかで思っていました。

・生活に根付いたアンティークや雑貨にかかわりたい。
・才能のある制作者、デザイナー、アーティストを応援したい。
・自分でも色々と作成したい。
・アンティークや物を通して、エコロジーを考えたい。

この4点が浮かび、この店をやってみようと思いました。

そしてどんな店名にしようか色々と迷いましたが、ビジネスをしていくうちに、商品に慣れこの初心を忘れたくなかったこと、そして、このお店で扱う商品を自分の子供のように大切に扱う意味を込めて、このお店の名前を我が娘の愛称「Qちゃん」からQを貰って、フランス雑貨Qと名づけました。フランス語を使ったおしゃれな名前ではないのが難点ですが、そのような意味が込められています。

日々アンティークや雑貨品に囲まれ癒されたりアイディアを貰っている私ですが、このお店にお立ち寄り頂いたお客様がご自分の癒しの一品を見つけて頂けましたら、嬉しい限りです。

今後ともフランス雑貨Qをよろしくお願い致します。

フランス雑貨Q 店主 千葉千栄美